イギリスの葬儀の実際

イギリスでは人が亡くなると、本当に親しい友人と親類だけが集まり、細々と葬儀を執り行います。場所は教会やチャペルなどが多く、火葬場の付いた施設が選ばれます。

イギリスには移住者も多く、クリスチャンでない人はそれぞれが信仰する宗教の関連施設を利用します。葬儀中はお祈りの時間が設けられ、一斉に賛美歌を歌います。

進行役と共に牧師もリーダーとなり、宗教的な言い回しで故人の過去に言及します。間に参列者の簡単な挨拶を挟んだ後、締めの賛美歌が歌われて葬儀が完結します。こうした事情を知ると地味だと思われるかもしれませんが、実際に目にすると厳粛で洗練された葬儀であると分かります。

またイギリスの霊柩車は非常に格好がよく、伝統的な馬車が使われることもあります。イギリスの葬儀の本質は儀式の簡素さだけではありません。自然に対する愛、敬いが所々に表れているのです。

例えば日本では葬儀のほとんどが火葬ですが、イギリスではなんと3割の葬儀が土葬を選択しています。また火葬を選択したとしても、回収した遺骨は最終的に庭等に撒かれます。自然と共に生き、自然と共に亡くなることを本能的に知っているかのような文化です。

因みに撒かれた遺灰は日本のように気味の悪いものと見做されず、その地に多くの植物が植えられます。従ってイギリスの墓地は日本のように貧相ではなく、緑でいっぱいの素敵な景観を作っています。

ところで遺骨を撒いて後悔することは無いのかと思われるでしょうが、安心して下さい。彼らは墓地に植えられた植物を見て故人をイメージできるのです。緑に包まれた墓地の中に故人が確かに眠っていることを、老いも若きも肯定的に捉えているのです。

       

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